皆さま、はじめまして。
当院は、常磐線天王台駅のプラットホームから間近に見ることができます。駅北口から徒歩2分です。
私がめざしているのは、「様子をみよう」の撤廃です。これには、患者さまによる「病院へ行くのが嫌だから様子をみよう」と、医師による「とりあえずお薬で様子をみよう」が含まれます。病気には早期発見と速やかな治療が欠かせません。来院しやすい雰囲気作りと的確な治療の提供が、医師に課せられた課題だと考えています。
院内の応接室に置かれたアンティーク調のソファ、アニメーションや絵画の数々、開放感のある空模様の天井。これらは、まるで自宅にいるようにゆったりくつろいでいただくための工夫です。お子さまには、ささやかなご褒美も用意しております。
また、患者さまのお時間を取らせないことにも配慮しています。その一例が院内調剤です。耳鼻咽喉科が取り扱うお薬は専門性が高いため、処方箋薬局ではスムーズに進まないことがあります。それと同時に、スタッフのコミュニケーション力を高めることで、スムーズな意思疎通を実現しています。
私は小さいころから動物が大好きで、生物学者に憧れていました。しかし、父親が開業医をしていたこともあり、医学部へ入学。耳鼻咽喉科を選んだのは、ある意味で「職人技」が求められたからです。つまり、そこでは学問の追究と技術への慣れとの双方が重視されます。学問の追及は医師の誰にとっても当然のことですが、技術げの慣れでは個性が出ます。私の場合は、当時名手と謳われた教授直々の指導の下で実に5年間にわたって、毎晩運び込まれてくる様々な急患の治療に携わりました。その実績を踏まえて研鑽を重ねて今日に至っております。
当時の教授から良く言われたのは「とにかく、たくさんの患者を診なさい」ということ。単に「のどが痛い」といってもさまざまな原因が考えられますので、教科書どおりに判断せず、医師が現実に合わせていく必要があります。柔軟な対応をするためには、正確な診断を付けるための知識や技術も問われるでしょう。
しかし、患者さまが受診しようと思わない限り、せっかく身につけたスキルも「絵に描いた餅」になってしまいます。そう考えたとき、いわゆる「病院らしさ」をなくすことが先決と思い立ち、当院を開院いたしました。この機会にお知りおきくださいますよう、お願い申し上げます。
「あひこ耳鼻咽喉科医院」院長
阿彦智明